今回木桶サーフボードを作ってくれた徳島県の那賀町にお伺いさせていただいた時に、気になっていた『相生晩茶』とか『阿波番茶』と呼ばれる木桶仕込みのお茶を作る農家さんについに行く事ができました。
せっかくなので、相生晩茶とは一体どんなお茶なのか・・・
少し勉強してきたので皆さんにお伝えしていきます!
「阿波番茶」とは
「阿波番茶」とは、
徳島県の山間部で古来からの地域製法で作られる発酵茶の総称。
作られた産地により、上勝番茶・相生番茶・神田茶などと呼ばれたりします。
農家毎に味が違う!
この番茶の一番の特徴は「木桶での発酵」になります。
摘んだ茶葉を蒸して揉んだ後、木桶で10~2週間ほど木桶で乳酸発酵させ、最後天日干しで作ります。
ここでの発酵菌は、蔵や木桶に住む天然の土着菌を利用しており主に乳酸発酵させるようです。
なので作り手(農家さん)毎に菌のバランスはもちろん違うので出来上がる味はそれぞれ違います。
地元の方は、私は〇〇さん地のお茶が好き~のように皆さんそれぞれ好みがあるみたいです。
ほのかに香る酸味
お茶としては、カフェインが少なくお年寄りからお子さんまで安心して飲めるのが特徴のようです。
実際に作ったのを飲ませてもらいましたが、苦味は少なくほのかに香る酸味がたまらない美味しいお茶でした。
夏だったの冷やしたお茶でしたが、温かいお茶も飲んでみたい・・・
また今度送ってもらう御願い済みw
木桶の可能性
木桶熟成の味噌もそうですが、この木桶での発酵茶の世界も日本から失われつつあるようです。
それぞれの農家さん毎に味が違うこの奥深き発酵や微生物の多様性が無くなるのはとても残念です。
木桶の新しい可能性(使い方)を含めてもめちゃくちゃ興味がある文化なので、来年の7月は番茶作りを学びにこようと心に決めました!