みそのQ&A

木桶にみそを仕込む際の注意点とポイント

 

木桶の味噌
*詳しく解説した動画はページの一番下にあります

手作り味噌を仕込む容器の中でもちょっと特殊な容器「木桶」

桶付きの菌など木桶だからこその味わいを生み出せる容器ではありますが、他の容器と違って少し気をつけないといけないポイントもあります。*
今回はそんな注意点とポイントを仕込みの流れに沿って説明していきます。

注意点&ポイント

①仕込み日前日

他の容器はそのまま味噌を仕込んでいきますが、木桶は前日からやっておくことがあります。

それは水または食塩水を一晩桶に張って木に水を吸わせてあげるということです。

水を張る

木桶はその作りの特性上、木が乾いていると隙間が生まれます。
そして隙間があると味噌の水分が漏れやすくなったりするので、事前にしっかり水分を吸わせて隙間をうめて下さい。
*食塩水は海水からちょっと濃いぐらいで十分で、食塩水を使うことで雑菌を防ぐ意味あいもあります


②仕込み日当日
仕込みをする際のポイントは他の容器に仕込む際に比べて少し種水を多めに入れるという点。
木桶は熟成中、他の容器ではあまり無い味噌の水分を木が吸う(奪う)という特性があります。

参考で1年熟成で約2%前後の水分を奪うので、
仕込み時に材料(大豆や麹、食塩など)を混ぜている際に入れる水を少し増やして混ぜると他の容器と同じぐらいの固さの味噌に仕上がります。
*1年熟成の2㎏仕込みなら40cc、4㎏仕込みなら80㏄のイメージ
*6ヵ月熟成ならその半分の量ぐらい

仕込

③熟成中
熟成中に気を付ける点は置く場所です。
木桶は乾燥に弱いのでエアコンや暖房などの空調が直接当たらない場所、また日光も好きでは無いので日陰で熟成を進めて下さい。


木桶は使えば使うほど成長する容器です。
ぜひ長く大事に使って美味しいお味噌を育てて下さいね!

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