役目を終え使えなくなった杉の大桶の再生プロジェクトを動き始めて一年、記念すべき再生1号木桶で無事味噌仕込みを終える事ができました。
私自身の結婚式の1イベントとして出席頂いた約100名の方々に味噌仕込みを体験して頂きながら100キロの味噌を仕込みました。
これだけ多くの方と同時に作業する事も初めてで色々大変でしたが、みなさんのご協力のお陰で無事成功でき一安心です。
100年以上も味噌の熟成容器としてだけでは無く、味噌の風味・香りなどを醸す大事な微生物の家として味噌を育ててきた杉の大桶。
ただでさえ絶滅間近なのに昔ながらの木桶職人もいなくなり、表面や一部が傷んでいるという事で解体ばかりしていては数は減る一方。
木桶を尊敬し、木桶での味噌作りにこだわっているのに、この日本から木桶が無くなる日をただ待っているだけは嫌だと思い、未来に木桶をツナグ(結婚式のコンセプトワードもツナグ笑)と決め、手探りで始めた木桶再生でした。
若い桶職人との出会い、再認識させて頂いた100年以上前の国産木材の品質の良さ、桶の形を保つたがの事など色々な貴重な話しや新たな発見をしながらここまで来る事ができました。
木桶再生プロジェクトはあくまでスタートを切ったばかり。
本当は廃棄される大桶の木材を再度削り、磨き、組みたてる事で何個もの木桶に再生できる事は証明できました。
ただ木桶は使わないと痛みます。
100年以上使われた木桶を再生し、再生木桶として次の100年を目指すには、今回だけでなくどう継続的に再生し使用していくかが一番重要なポイントです。
今後は再生はもちろん、活用方法にも注力してやっていきたいです。