先日、日本の昆虫食を若くして牽引する篠原君、関根君、山口君と日本酒ビジネスを立ち上げようとしている内記君の4名が蔵見学を兼ねて東京から遊びに。
全員20代前半と若くして食の世界に新しい風を吹き込もうと頑張っている彼らとは大豆の代替でコオロギを使った味噌を披露した昆虫食のイベントで会った縁がきっかけ。
イベントの後、別の日にお酒を飲みながらゆっくりと話した時に食の新しい可能性や価値観など色々話しをして、とりあえず一回機会があれば味噌蔵に遊びにおいでーと言ってからわずか2週間後に実現してました。
このスピード感最高だね。
全員味噌の話しを聞くのも味噌蔵に来るのも初めてだったので、せっかくなので最近考えてた、豆味噌や味噌を知る新しい見学の流れをテストしてみる事に。
見学のスタートはカクキューさん!?
見学はまずうちの味噌蔵から車で10分ぐらいの所にあるカクキューさんからスタート。
えっ!?なんで他の会社なんですか?って聞かれたけど、色々意図があってですw
カクキューさんでやっている一般向けの見学ツアーに参加させてもらって豆みそ(八丁味噌)の歴史や作り方・蔵や木桶の雰囲気などを一緒に見ていきます。
味噌の出し方、重石の積み方、みそ玉の大きさ、木桶の管理方法など同じ味噌屋でもけっこう違いがあります。
そういった細かい違い(各社のこだわり)の理由を考えるにはやっぱ実際に行って目で見るのが一番だし、そういった違いがある事を知って欲しいなと思って前今回は初めて”他の味噌屋さんの見学もする”という事をやってみました。
桝塚味噌では同世代から
カクキューさんから帰ってきたら今度は桝塚味噌であまりカクキューさんでは見れなかった部分を学んでもらいます。
今回はみんな若かったので、うちの蔵で一番若い同年代の蔵人:堀木(しかも桝塚味噌初の女性蔵人)にみそ造りの工程の説明は任せました。
今回が社外の人に味噌造りの説明をする初めての機会という事で彼女も最初は少し緊張してましたが、同年代という事もあってすぐに打ち解けてました。
ちょうど仕込みの日だったので、出来立ての味噌玉を味見してもらったり
木桶に登って仕込みを見たり
みそだまりの試食をしたり
話しを聞いて分かる事
食べて分かる事
木桶に登って分かる事
やっぱ同じ"分かる"でもリアルな経験を伴って感じてもらえたら何より。
うちの堀木にも世の中を見渡すと色々やっている同年代はいて、そんな彼らに触れて少しでも刺激を感じてもらえてたら最高なんだけどなー。
今回味噌や豆味噌を学びたいって事だったので、あえて2社の蔵を見学したけど、やっぱ1社だけより色々伝えれるなーっての実感。
各社が持っているこだわりは、比較するものがあってこそのこだわり。
たぶん彼らが生きる未来は、今よりもっと多様性がある世界になっているのかな。
そんな彼らに少しでも伝統の中にも存在する多様性だったり違い、面白さを感じてとってもらってたらいいな!
こういう見学もっとしたい・・・