
今回は
「手作りみそ(麦みそ)の中(比較的中心)に出た黒い粒は何ですか?」
というお問い合わせいただいたので少し解説していきます。
ご連絡をいただいて基本的に味噌の中心部にカビが出る可能性は食塩も入っており、非常に少ないですし
見た目もカビっぽくはないのでなんだろう?と思い、いただいて少し詳細に調べてみました。
アップにするとこんな感じ。
うーん、カビっぽくないけどよくわんかい・・・
ここからは更に顕微鏡と専門家(食品技術センター)の力も借りて何かの正体を突き止めていきます。

はい、結果として分かったことは・・・
「麦の皮(大豆の皮の可能性も)に含まれるポリフェノールが酸化して黒くなったと思われるもの」
*麦麹(大麦)には比較的多く含まれます
*ポリフェノール*
植物が紫外線やストレスから身を守るために作る成分の総称で、野菜、果物、お茶、コーヒー、ココアなどに含まれ、強い抗酸化作用で活性酸素を除去し、生活習慣病(動脈硬化、糖尿病、肥満)の予防に役立つとされます
一概に判断は難しいですが、中心部で黒い粒(ゴマより少し小さいぐらい)のものがあった場合は、酸化したポリフェノールの可能性が高いということがわかりました。
中々何か判断するのは一般の方には難しいかもなので、困った際はみそ作りを教えてくれた人や原料の会社に聞いてみると安心だと思います。
参考画像:カビ

参考画像:産膜酵母(酵母菌)


参考画像:アミノ酸の結晶


