先日、何回か一緒に仕込んだ方からご連絡があり
「仕込んだ味噌が浮いちゃいました!」
「いったいなぜ・・・そして大丈夫なのか・・・」
というご質問をいただきました。
私もここまで底からきれいに浮き上がるのは、あまり経験した事が無いですw
ただ何事にも原因がありますので、そこに触れつつ対処法をお伝えしていこうと思います。
浮き上がったり、隙間ができる原因は?
今回の原因として考えられることは大きく2つあります。
①仕込みの影響
→味噌を容器に仕込む際に、「空気をしっかり抜きながら仕込んで下さい」とお伝えしております。
空気をしっかり抜いて仕込まないと、その隙間に②の影響で生成されるガスがたまる原因になったりします
②発酵や熟成途中のガスの影響
→味噌に限らず、お酒やお醤油、パンなど発酵や熟成の過程で、ガスが出ます。
*お酒とか醤油造りで表面がプクプクしてたり、パン生地が炭酸ガスで膨らんだりみたいな感じと同じです
ガスが出る事自体は問題無いというか順調に発酵が進んでいる証です。
そして隙間があまり無く、重しもかけていれば基本は表面からガスは抜けていきます。
ただ①のような原因で隙間があるとそこに生まれたガスが溜まって大きな隙間になってしまう事があります。
対処法は?
そのままにしておくと、味噌の水分が下の隙間に落ちたりしてしまい、その後の発酵・熟成に悪い影響が出る可能性があるので、この隙間を失くします。
どうすればいいかというと簡単で
竹串やストローなどを上部刺して、ガスが抜ける隙間を作る!
だけですw
今回の方は竹串を刺したみたいですが、刺してガスが抜ける道を作って上げると自然と味噌が下がっていき、隙間が無くなります。
そのまま放置していると隙間に味噌の液体が溜まってしまったり、カビが生える原因になったりする可能性もあるので早めに対処してあげて下さい。
ただ一時的に隙間が無くなっても、しっかり隙間が無くなったわけでは無いので同じ現象が繰り返す場合もありますので、重しを一時的に重くしてあげるなどの対応が必要な場合もあるので状況に応じてご対応下さい。
今回の現象は私の経験的にも中々レア(1/1000とか)ですし、容器が透明じゃないと気付かないと思います。
私としては、そのまま発酵・熟成を進めるとどんな味噌に出来上がるかに興味があるとこですが笑
では素敵な手作り味噌ライフを!
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