小雨が降る中、ついに東京・代々木で木桶再生の3日間に及ぶ基礎工事が始まりました。
(今までの流れは以下をご覧ください)
「Tokyo barrelプロジェクトとは」
【1日目 仮組み】
高さやイメージのすり合わせは前回しましたが、やはり完成イメージを想像しやすくという事で、まず1日目は側面(横板)の仮組みをする事になりました。
小雨が降っていますが、合羽を着て気合を入れて作業開始!
底となる高さに合わせるように木を噛ませて底上げをしながら、横板(側面)を解体時に振った番号に合わせて並べていきます。
まだ板は同士は仮留段階なので、板などを使って上下で横同士をくっつけながら順番に桶の形を再生していきます。
ずどーん!!まじ?
えっ、初日だけど外からみたらもう桶の形やん!!
職人、平中さんスゴイ!
平中さん曰く
「1つ1つ形の違う板を組み合わせる木材のパズルみたい」
初日ですが、この形になると一気に最終イメージが湧くようになります。
【2日目 通路、床設置】
今回のTokyoBarrelは容器として使うのでは無く、お店のエントランス部分として使うので、桶に人が通れる通路や床などを設置していきます。
人が通る入り口となる部分を開けたあと、今回の再生で余った木材や底板を利用して通路など木桶の内部を作っていきます。
底があった高さには、分厚い底板材を元々の高さに加工しながら設置し、側面との連結をして全体の強度を上げていきます。
高さもあり、なんかいい感じの座れる場所みたいになりましたw
人が歩く部分には、余った横板を利用し、床を作ってます。
この日は、ちょうどここでみそ仕込み教室を開催していたので、参加された皆さんびっくりされながらお店に入ってきていましたw
2日目にして、内部も大分形になり、木桶から木桶風の建物へと変貌!
【3日目 入り口、底仕上げ】
最終は入り口、強度の補修、底の調整など長く使えるように仕上げ作業をしていきます。
底の高さの調整には、以前愛知の味噌蔵から持ってきた重石(みその上に置く石)を活用し、高さを一定に調整しながら側面の下を仕上げていきます。
実際の木桶も、修理や空気の道を作る理由で地面に直置きはしないのでよりリアル感が増します。
入り口も、今後の箍(たが)の取付けを見越してあまり高くし過ぎないように作ります。
永田(185㎝)でちょうどぐらいなので、普通の方は大丈夫ですが背が高い方は頭を打たないように気を付けて下さいw
そんなこんなでついに、今回の作業工程は完了!
【設置前】
【設置後】
愛知の味噌蔵では見慣れた大桶ですが、まさか東京で見れるようになるとは・・・
感無量!!
まだ天井や竹たがの取付けなど、今後やっていく事がありますがまずはなんとか形になりホントよかった。
これから東京で多くの方に見て触って知ってもらえるといいなぁ。
では引き続きお楽しみに!