みそのQ&A

味噌を仕込む容器の種類や特徴と選び方


娘とみそ仕込み

*詳しく解説した動画はページの一番下にあります

手作り味噌を仕込む時にどんな容器に仕込めばいいのかと気になる方がたくさんいらっしゃると思います。

今回は容器の種類やそれぞれの特性をお伝えしながら、選ぶ際の参考にしてもらえればとまとめていきます。

木桶と私

味噌屋として仕込む時は木桶しか使いませんが、家庭では色々試してますので参考にして下さいね!

 

容器の種類とメリット・デメリット

仕込み容器といっても実は結構種類があります。

【味噌屋(プロ)】
一般的な味噌屋さん(プロ)が使っているのは95%はステンレスの容器(タンク)
木桶が5%以下とかなり少数

【お家(家庭向け)】

〇パウチ袋/ポリ袋
スタンドパウチ
◎メリット
省スペース
安価
小容量(500g~2kg)仕込み向き

×デメリット
重しがかけれないので小容量なら問題ないが量が多くなると出来上がりにバラつきが起こる
豆みそなど水分が少ない長期熟成の味噌に向かない

〇プラスチック容器
みその出し方と保存方法
◎メリット
軽くて扱い易い
比較的安価
初めての方やお試しの方にオススメの容器

×デメリット
ものによっては酸や塩に弱いものもあります

〇ガラス瓶
醤油麹と塩麹を作る
◎メリット
色々な形があってかわいい
基本透明なので中身が見れる

×デメリット
割れやすい
上部の口が狭く、仕込み作業がしずらい

〇甕(かめ)/琺瑯(ほうろう)
娘とみそ仕込み
◎メリット
密封性が高く外気の影響を受けずらい
塩分に強い
匂いがつきずら

×デメリット
重い
衝撃によって割れる事がある(かめ)
傷がつきやすい(琺瑯)

〇木桶/樽
ベビミソ(和花味噌)
◎メリット
使うほど桶付きの菌が住み着き深みのある味噌になる(容器が成長する)
木の香りがほんのり付く
金属釘など金属を素材に使っていない

×デメリット
高価
管理に少し知識が必要(モレなど)

▲特殊性
熟成中に水分がとびやすい(ワインの天使の取り分的な)ので仕込みの時に他の容器に比べて少し水分を多めにする必要アリ
*環境や温度にもよるが1年で2~3%程度の水分が減る場合もあり

 

まとめ

味噌仕込みの容器まとめ

パウチ袋/ポリ袋
→価格的には一番安価でそのまま保存容器にもなるので簡易さではNO.1
 小容量(500g~2kg)ぐらいをサクッと仕込むにはいいと思います
 重しは必要無いというか形的に出来ません(重しを気にする必要無い小容量用)

プラスチック/ガラス瓶
→価格的にも安価ですし、ちょっとやってみたい方にはオススメ
 普通に仕込む分には全く問題無く初心者の方向けでもあります

甕(かめ)/琺瑯(ほうろう)
→ものによっては少し値が張るが、密封度が高いので味噌の出来上がりの安定度は増す
 保存容器としても使えるなど仕込み容器以外でも使える

木桶/樽
→使えば使うほど容器が育つ(微生物の環境が出来上がる)ので継続的に仕込む方や木が好きな方にはオススメ
 味という面では良くも悪くも環境の影響を受けやすく、少し知識がいるので信頼しているもとから買うのが必須
 *木桶/樽にも木材の使い方で用途が違うので注意。詳細はこちら

私もすべての容器で実際に仕込んだ事ありますし、仕込んでいます。
どの容器でもちゃんと使えばお味噌は出来上がりますが、少しずつ特性が違ったりするのでご自身にあった容器をぜひ選んでみて下さい。


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